あ電話だ。もしもし。
あなたのお母さんが逝去した。いくらか支払うから保険金受け取りの手続きをお願いしたい。
!?…。
実際に私が経験したことです。
ぇ!?詐欺ですか。って感じでした。
現在30歳の私ですが相続って意外と身近なことだと思いました。
紆余曲折あり無事解決した話を良かったら聞いてやってください。
会ったこともない人から急に連絡が…。実際にあった相続トラブルのお話
「何をどうすりゃいいんだ。というか誰だよ。」
ちょっと関係性を整理すると
私:実母を全く知らずに育つ。どうやら生後1ヶ月程度で別居。その後実父と離婚。
電話の相手:実母の義父。養子縁組なし。戸籍上は実母とただの同居人。保険金が欲しい様子。
電話の内容:実母逝去に伴う保険金受け取り手続きの依頼。相続人は私だけのため。
どうすればいいんだー。
正直うつ状態による身体症状で立ち上がるのもしんどかった私にとっては追い討ちをかけるようなできごとでした。
それでもこれは人生のハードルだと思って立ち向かいました。
まず何をやったかというと結論、、
調べまくりました。相続ってなんだ。相続人てなんだ。生命保険金受け取りってなんだ。電話の相手はどんな人だ。
結構頑張ったと思います。相手の素性以外については今やネットで検索してくればほとんど出てきました。相手の素性については母親の戸籍謄本から追ったり、地元の方々から聞いたりと。探偵ってこういうことしてるのかなって感じでした。
負の遺産がないか確認
これが重要なようです。電話の相手からすれば保険金を受け取りたいだけ。
でも受け取るのには基本的に実の息子である私というか相続人にしか手続きができない。だから協力依頼をしている状況。
しかしながら相続人である私からしたら保険金を受けとる=相続するということになります。
相続って実はちょっと怖くてたとえば実母に借金やローンがあればそれも引き受けるということになるみたいです。
法テラスなる制度を知って直接弁護士先生にも相談しました。条件を満たせば無料のようです。
電話の相手はそのことを詳しく知らず、、
というか相続についてなんて素人だとほとんどわかんないですよね。私もこのことが起こるまで知ろうともしませんでした。
とりあえずお金を受け取りたい!!の一心で私に協力依頼をしてきました。
ではどうやって調べたかについてですが、
- 相手に聞きまくる。
- CICを使う。
です。
- 相手に聞きまくる。
電話の相手に聞きまくりましたが、絶対ない。とのことでした。正直会った事もない人なので信じられませんでした。
私にとってみればいきなり多額の負債を抱えるかもしれない。正念場みたいな感じだったので。言い回し変えて聞いてみたり色々としましたが絶対ないの一点張りでした。
- CICを使う。
借金とかあるかどうかを知らべることができる信用情報開示機関のようです。必要書類は対象者との関係性がわかる戸籍謄。それとローン等組むときに対象者が使ったであろう電話番号。
この電話番号を探し出すのが難しかったです。電話の相手が教えてくれなかったので。これは父親経由でどうにか調べることができました。
気になる方はご覧ください。ご自身の信用情報も把握できるみたいです。
相手がどんな人なのか知る
続いて私が行ったのは、電話の相手ってどんな人なのか知ることでした。
正直一切の血縁関係がなく、私の実父も知りませんでした。
もうお手上げでした。
電話で話す感じだと正直お金が欲しい!って感じが見え見え。
まぁ当然ですよね。とも思いつつ、もう一つ思ったことが、保険金の受け取り手続きだけやってくれっておかしくない?ってことでした。
法律的には受取人は相続人。つまり私のはず。
そのこともあまりご理解していないようでした。
もう通話料だけで10000円かかるくらい話しました。正直うんざり。
らちがあかないので、直接会いに行きました。当然一人じゃ心許ないのでおばさんにご協力をいただき同席してもらいました。ある意味原因をつくった父親は同席してもらうと逆にこじれそうだったのでご遠慮頂きました。
小一時間ぐらいだったでしょうか。
私からは調べた範囲で相続ってこうで、全く付き合いがなくても実母に負債が仮にあれば私の人生終わる。だから教えてください。
みたいなことを結構頑張って理路整然と話しました。
すると電話の相手は分かってくれたのか実母の預金通帳を見せてくれました。特に怪しいと思うお金の流れは見えませんでした。
と同時に過去の借金の話もしてくれました。
やっぱりあったか!
しかしよくよく聞いてみるとそれについては電話の相手方が実母に代わり頑張って返していたようでした。
やっぱりこういうヘビーな出来事は実際に自分の目で見て実際に話してみないと答えって出せないと痛感しました。
帰路につきました。
そしておばさん方の意見も取り入れつつ受け取るかどうするか悩みました。
心の底では実はまだ負債って隠されてるんじゃないか。別の通帳とかあったらどうしよう。
一度会った人を簡単に信じていいんだろうか。かなり悩みました。
結論専門家を間に入れて文章を交わすことにしました。
間に専門家を挟む
頼んだのは地元の行政書士先生でした。行政書士とはかなり簡単に説明すると文章のプロです。
その先生に合意書という形での文章作成業務を依頼しました。
内容としてはお互いの受け取る金額、今後負債が発覚した場合の対応方法等を明確にしました。
やはりお互いその書面の内容に納得し記名捺印した後はかなり安心しました。
やっと終わった。ご協力いただいた皆様ありがとう。。
私の場合紆余曲折ありなんとか自分が納得できる答えを出せました。
私のケースですが、、相続トラブルを解決する方法としては
・負の遺産がないか確認。
・とにかく専門家(弁護士先生)に相談。
・相続に関係しそうな方々へのヒアリングを徹底する。
・最後は文章にて残す。
です。
本当に今後の人生に関わることなので決して一人で抱えるのは良くないと思います。
そんでもって放置しておくと自動的に相続とみなされる場合もあるようなので要注意です。
ご覧頂きました方々も同様の問題が遅かれ早かれ訪れると思います。その際少し思い出していただければ幸いです。
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