「ちょっとまって。その高校選びでいいの?高校選びに失敗した経験者が伝える3つの知っておくべきこと」

生活

工業高校建築科での黒歴史を送った筆者が特に専門科へ進学を希望している受験生及び親御様にお伝えします。

1.その高校でやりたいことが出来るのか

まずはこれにつきます「その高校でやりたいことが出来るのか」

言い換えると専門科の強みは資格取得が大きくそれを取得して卒業できるかというところもお考えではないでしょうか。

また専門科へ進学を希望している受験生ならばある程度その専門分野に興味があり将来を見据えてその高校に進学しようとしていると思います。当然専門科を抱える高校においては就職率や進学率を考慮し当然専門性を備えたカリキュラムを用意していることでしょう。

私の通った建築科では建築系の資格の入口ぐらいに相当する二級施工管理技士の学科試験を突破することを専門科としての最終ゴールとして用意してくださっておりました。しかしながらその対策が少し残念でした。なってたって対策本を配布するからあとは3年間で得た知識を元に独学してください。といった内容だからです。職員には専門資格を当然持っている方々もおりますが、資格取得の勉強には資格の専門学校があるように有資格者だからといって的確な指導が出来るかといったらそうではありません。ここが高校選びで私が失敗したと思ったことの一つです。手厚いサポートができるのか。学校見学の際にでも資格取得のサポート体制についてまで踏み込んで聞いてみてはいかがでしょうか。

その高校でやりたいことが出来るのか。専門科ならではの資格取得までちゃんとサポートしてくるのかまで踏み込んでお考えください。

2.その高校は自分に合っているのか

偏差値についてはご存知でしょうか。例えばある学級でテストした際に平均点が仮に50点だとした場合自分が50点であれば偏差値50の普通の人。10点しか取れなかった場合はざっくり偏差値30のもう少し頑張んないとやばい組です。逆に100点取ったらならば偏差値ざっくり80のえりーと君。なぜ偏差値の話をするかというと、経験談から話すと偏差値が同じならば自分と同じような人というか同じようなレベルの人が集まるからです。要は友達づくり、仲間づくりの話になります。高校受験当時というか中学時代の私の成績は勉強好きということもあり偏差値は70前後だったと思います。しかしながら私が進んだ高校の偏差値は当時35前後。今もそうかもしれませんが専門科の卒業後の進路は就職を目指す割合が高いというのも起因しているのでしょう。なぜミスマッチが生じたのか。ズバリ情弱だったからです。現在30歳の私ですが受験時期には単純に家から近いじゃん。公立だしお金の面でも迷惑はあまりかからないじゃん。といった理由だけで高校を選びました。当時は学校に行けばとりあえず友達もできるし彼女もできて楽しい日々が待っているのだろうと意気揚々としておりました。しかし現実は違いました。当時の工業高校とは簡単にいうとヤンキーと根暗君たちの巣窟。普通の人っているの?って感じでした。やばいエピソードとして今も覚えているのは当時1年生の当初、3年生の集団が生意気というだけで別の1年生を囲んで。。。もう学園もののドラマかよ。って感じでした。とりあえず就職するために来たという人が多かった。そんな中将来建築家になってビフォーアフターとか出ないなという志を持つ私とは話がまるで合わず、当然友達もほとんどできなかったです。意気揚々としていた受験期が馬鹿馬鹿しく思えておりました。別にコミュ障とかではない私ですが、ここまで話が合わないんだ。価値観とかまるで違うんだと痛感する日々を送っておりました。思春期真っ只中の孤独感はその後の人生にかなり影響するなと思います。

その高校は自分に合っているでしょうか。ハッピーな高校生活を送れる場所でしょうか。偏差値という一つの指標を紹介しましたが、同じようなレベルの中にいると少なくとも私のような悲劇は起きにくいのではないでしょうか。どうか参考までに。

3.卒業後はどうしたいのか

専門科に進む受験生はやはりその分野に興味が合って将来はその分野で!と思っておられるかと思います。ではどれくらい詳細に考えているでしょうか。

ゴールを見据えておくことは結構重要だと思います。ある程度ゴールを見据えているとそれに向かって行動するからです。果たしてその高校はそのゴールまでどれくらいアシストあるいはサポートしてくれるでしょうか。

私の場合建築家になってビフォーアフターに出たいというある程度明確なゴールがありました。しかし私の通った高校は就職率100%を!といった工業高校特有のものでした。このご時世高卒じゃ建築家はかなりの狭き門というか無理ゲーに近いことです。情弱だった当時の私ですが直感なのか必死に進学することを考えており、完全な自慢ですが3年間の全てのテストでは1位をキープし続け推薦入学の切符を手にすることができ、県内では2番か3番目くらいの偏差値を持つ公立の大学に入ることができました。ようやく自分のレベルにあった場所にたどり着けたという実感とともに工業高校からでも公立の大学に入れたという自信を持つことができました。これは今では美談というか自信につながっていますが、建築家になってビフォーアフターにでたい→建築の知識をもっと勉強しなければ→大学に行って勉強しなければ。といったフローが出来上がっていたのだと思います。

私の場合苦境の中にいたからこそ本能が働いて必死に勉強したような感じですが、生徒のゴールに向かって一緒に取り組んでくれるのが高校の役割だと私は思います。

私の頃と違っておそらく今のご時世専門科だからといって就職率100%を目指しています!という高校は少ないのではないでしょうか。当然就職をゴールに見据えている受験生の皆様にはマッチしているのでそれは一つのゴールをサポートしてくれる体制があるということになります。しかし人生100年時代と言われている昨今知識をなるべく得ることは結構大事なことではないでしょうか。必ずしも大学へ進学してほしいとは言いませんが私は大学で非常に多くのことを学び経験しました。正直高校だけじゃなくこれまでの義務教育の比じゃないです。パソコン、スマホがあれば情報に事足りますがそれを取捨選択する能力はおそらく大学でかなり学べますし、知識をえる近道だと思います。

卒業後はどうするのか。漠然としたものでもいいのでゴールをある程度見据えておきましょう。自ずと行動するはずです。そして私のようなミスマッチでもなければ高校が必ずアシスト、サポートしてくれるはずです。

memo

1.その高校でやりたいことが出来るのか

→専門科ならではの資格取得のサポート体制がありますか。

2.その高校は自分に合っているのか

→自分の偏差値と志望校の偏差値の大きな齟齬はないでしょうか。

3.卒業後はどうしたいのか

→ゴールを見据えることで行動できる!それをアシスト、サポートしてくれる高校でしょうか。

最後に…
余談ではありますが、高校卒業→大学→就職→結婚→幸せな家庭。という人生のロードマップは疑ってかかってくださいね。それは時代の残党。今は本当になんでもできる時代です。将来の夢youtuber。いいじゃないですか。本当に正解のない時代で皆さん迷う。私も迷ってます。ただ目を背けないでじっくり観察しましょう。私の大事にしているありさん。鳥さん。ミーアキャットさんの視点はかなり大事です。このことについては別の機会に書きたいと思います。

ここまで読んでくださった皆様ありがとうございます。またの機会に!

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